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喉の圧迫感・食べ物がつかえる原因

このような症状はありませんか

  • 喉に何かがはりついているような違和感がある
  • ときどき、胸が圧迫されているような感覚がある
  • ときどき、みぞおち周辺が痛む
  • 食後に、食べ物がのどにつかえているような感覚がある
  • げっぷをすると、食べ物が戻ってくるような感覚がある

このような症状があったら注意が必要です

胸にしみるような感じがある

熱いものを飲み込んだときに胸がしみるような感覚があったり、ちくちくとした痛みがある場合、その症状は早期の食道がん胃がんによって引き起こされている可能性があります。これらの症状は進行がんにはみられないという特徴があります。

食べ物がつかえるような感じがある

寿司や硬めのお肉などを食べたときに、のどにつかえるような感覚がある場合、その症状は進行した食道がんによって引き起こされている可能性があります。がんが進行し、大きさが大きくなると最終的には唾液すら飲み込めなくなります。

体重が減った

体重減少が、食べ物がのどにつかえる症状によって引き起こされる場合があります。通常食べ物がのどにつかえる感覚があると食事量が減り、体重が減少します。減量をしていないのにもかかわらず、半年から1年間で体重が4.5kg減少、もしくは体重の5%が減少していましたらご相談ください。

食欲不振・体重減少

胸痛・背痛

胸の痛みや背中の痛みがある場合、それらは進行したがんによって引き起こされている可能性があります。がんが進行し大きくなると、肺や大動脈などを圧迫し、胸の痛みや背中の痛みを引き起こします。その他にも心疾患や肺疾患、食道疾患が起こっている場合もあります。

腹痛

声のかすれ

声のかすれは、進行した食道がんによって引き起こされている可能性があります。がんが進行して、声帯を調整する神経を破壊すると、声のかすれがおこります。食道がんの場合、声のかすれの他に、喉の炎症や腫瘍が見られないこともあります。


喉の圧迫感・つかえる感じの原因

食道がん

食道がんとは、食道の粘膜から発生する悪性腫瘍です。食道がんは、初期には自覚症状がないことが多いです。進行した食道がんは、進行するにつれて食道を狭めるため、飲食物を飲み込むときに胸がチクチクする感じや食べ物がのどにつかえる感じ、体重減少を引き起こします。胸や背中の痛み、咳、声のかすれなどの症状もあらわれることがあります。

食道がん

カンジダ性食道炎

カンジダ性食道炎とは、カビの一種であるカンジダ菌が食道で異常に増殖し、食道粘膜に炎症を起こす病気です。カンジダ性食道炎は、栄養状態が悪かったり、AIDSなどにより免疫機能が低下していると発症しやすくなります。喉の違和感や胸焼けなどの症状を引き起こします。自然治癒することもありますが、治療が必要な場合には、抗真菌薬を用います。

好酸球性食道炎

好酸球性食道炎とは、好酸球というアレルギー反応にかかわる白血球の一部が、食道にたくさん集まって、食道に慢性的な炎症を生じさせる病気です。食事がのどを通りにくくなったり、喉がつかえる感じ、胸焼け、胸の痛みなどの症状を引き起こします。はっきりとした発症の原因はわかっておらず、喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を持っている人に多く発症すると言われています。厚生労働省の指定難病の一つです。治療には、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬が用いられ、効果がない場合には、喘息の治療に用いられるステロイド吸入薬を用いられます。

食道アカラシア

食道アカラシアとは、食道と胃の境目にある下部食道括約筋がうまく緩まなくなり、食べ物が胃に入らずに食道内に溜まってしまう病気です。食道括約筋を緩めたり締めたりする迷走神経が何らかの理由でうまく機能しなくなることにとって、引き起こされます。食後の胸のつかえや胸焼け、吐き気、嘔吐などの症状が起こり、これらの症状は精神的ストレスや冷水の刺激によって悪化します。また、食道に溜まった食べ物が逆流することで、咳や誤嚥性肺炎が引き起こされることもあります。薬物や内視鏡的バルーン拡張術、外科手術、POEM(経口内視鏡的筋層切開術)が治療に用いられます。あります。なお、食道アカラシアは食道がんの発症リスクを増加させるため、注意が必要です。

ヒステリー球

ヒステリー球とは、実際には何もないのにもかかわらず、喉の奥何かが当たっているような感覚が生じる病気です。通常、食べたり飲んだりするときには症状は軽減します。精神的ストレスや不安、抑うつによって引き起こされると考えられています。精神的ストレスや不安、抑うつ状態を除くための治療が行われます。なお、ヒステリー球は中年の女性に多い病気です。


定期的に胃カメラ検査を受けましょう

喉がつかえる感覚や声のかすれ、胸の痛みなどは、食道がんや逆流性食道炎、胃がんなどによって引き起こされることがあります。特に食道がんや胃がんは初期症状がほとんどないため、発見したときには進行してしまっていることがあります。早期発見・早期治療のためにも、40歳以降の方や上記疾患を患っている親族がいる方、喫煙や飲酒の習慣がある方などは、定期的に胃カメラ検査を受けることをお勧めします。

胃カメラ検査