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アニサキス
(さんまからアニサキスが発見される?)

アニサキス加熱すれば問題ない?

アニサキスは、60℃の過熱で1分、70℃以上の過熱なら瞬時に死滅するため、アニサキスが寄生した魚でも十分に加熱することで安全に食べることができます。これらの過熱条件は焼きものや煮ものにすれば問題なく満たされるでしょう。


アニサキス冷凍すれば問題ない?

アニサキス幼虫は、-20℃で24時間以上冷凍することで死滅します。魚を生で食べるときは、いったん冷凍してから解凍後に食べることでアニサキスの感染予防が行えます。


アニサキスとは?どんな見た目?

アニサキスとは主に魚介類に寄生する寄生虫(線虫)の一種です。アニサキスの成虫はクジラやイルカの胃に寄生しますが、アニサキス幼虫はサバ、アジ、サンマ、カツオ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。ヒトに感染し寄生虫症を引き起こすのはアニサキス幼虫です。アニサキスの幼虫は長さ2~3cm、幅0.5~1mmくらいで白色の太い糸のような見た目をしています。アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています。


さんまアニサキス?アニサキスの見つかる魚

アニサキスは、サバ、サケ、サンマ、イワシ、タラ、ホッケ、イカ、ホタルイカなどの魚介類から見つかることが多いです。


アニサキスいない魚は?

アニサキスは、オキアミを経由して様々な中間宿主の魚介類に寄生するため、オキアミを捕食しない魚介類は理論上アニサキスをもっていないとされています。エビ、カニ、タコ、貝類はオキアミを捕食しないためアニサキスの危険はありません。またイカは、基本的にアニサキスをもちませんが、スルメイカはアニサキスが寄生することがあります。なお、オキアミは海に生息する生き物であるため、アユ、ニジマス、イワナ、ワカサギ、フナなどの川魚や淡水魚には寄生しません。


アニサキス食べてしまったら…

アニサキスに感染した直後であれば、胃カメラを用いて、胃の中のアニサキスを取り除くことが最善です。食後数日が経過している場合や、症状が改善している場合には、アレルギー性胃炎として、抗アレルギー薬を処方して経過を見ることもあります。

アニサキスの症状

アニサキスに感染すると、食後数時間から半日後に、激しい腹痛や吐き気、嘔吐などの症状があらわれます。アニサキスは人間の体内でも1週間程度は生き続けることができるため、食後1週間程度は症状が続きます。また、まれにアニサキスが消化管に孔を空けたり、腸閉塞を引き起こす場合があります。その場合には緊急手術が必要になります。


サバ缶にアニサキスいる?

サバ缶は製造工程で加熱処理をしているため、アニサキスは死滅しています。なお、生のサバはアニサキスを含むことが多いため、食べる際は注意が必要です。