CT検査とは
CT検査とはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)検査の略で、X線を照射して身体の部位を輪切りに撮影する検査です。これにより、体内で異常が生じている箇所や病変の正確な位置などを確認します。また、撮影画像を保存しておくことで、発見した病変が時間とともにどのように変化しているのかを比較することもできます。
当院のCT検査の特徴
即日撮影・即日一次結果説明
当院のCT検査は、検査部位を短時間で正確に撮影することが可能です。検査後には検査結果をわかりやすくご説明いたします。また、当院では微細な病変の見落としがないよう、検査後に放射線専門医が最終確認を行います。最終的な検査結果は後日あらためてご説明いたします。
なお、当院では、条件を満たせば即日でCT検査を実施することができます。ただし、当日の院内の状況によっては検査を行えない場合もございますので、確実に検査を実施したい場合には、事前予約を行うことを推奨しております。
AI技術搭載のCT検査
高画質化
当院が導入しているCT検査機器は、被ばくリスクを抑えた低線量CTで、高画質化を実現しております。高画質な画像質感と高精度のノイズ抑制技術により、従来の機器では見逃されがちであった微細な病変も発見することが可能です。
セグメンテーション
セグメンテーションとは領域抽出技術のことを言います。身体の個人差や病気の有無などの要因に影響されず、臓器やその領域を抽出できるため、疑わしい病変組織を高精度で発見・確認することが可能です。
検出・診断
AIによる画像検出機能により、人の目では見逃されがちであった微細な病変まで着実に検出・計測することができます。
短時間で撮影
撮影範囲をあらかじめ自動設定することが可能なため、検査中に検査領域を再設定する手間がなく、従来に比べて検査時間の短縮と検査の効率化を実現しております。
身体への被ばくを最小限にした検査
CT検査は放射線を照射するために被ばくリスクが伴い、画質を向上させるほど放射線量は増大します。当院が導入している最新のCT検査機器は、画像のノイズを抑えることで、少ない放射線量でも高画質を実現できるため、被ばくリスクを軽減することが可能です。特に乳房や甲状腺、水晶体などの部位は放射線の影響を受けやすいため、被ばくリスクが低い当院のCT検査をぜひご利用ください。
750mm開口径で快適な検査
当院のCT検査の開口径は750mmと広く、体格の大きな患者様や腕を広げた状態の検査等の際にもゆとりを持って撮影することが可能です。また、体位変換も容易に行えるため、緊急の際にも迅速に検査を行うことができます。
CT検査でわかること
頭部領域CT検査
頭部レントゲン検査では、全体の状態の概要しか把握できないのに対し、頭部CT検査では脳や血管、骨などの詳しい状態や内部構造を確認することができます。検査時には造影剤を使用し、血管の状態を細かく確認することができるため、見逃されがちな微細な狭窄や動脈瘤の早期発見に有効です。
CT検査で見つかる頭部疾患
- 脳腫瘍
- 脳梗塞
- 脳内出血
- くも膜下出血
- 脳奇形
- 脳浮腫
- 硬膜下血腫
- 下垂体腫瘍
- 頭蓋骨骨折
など
胸部領域CT検査
胸部領域CT検査は造影剤を使用せず、撮影の際に約5秒間息を止めるだけで肺全体の状態を細かく観察することができます。撮影後は画像処理を行うことで、様々な断面像から胸部の状態を多角的に把握できるため、胸部レントゲン検査では見逃されがちな微細な病変を発見することが可能になります。
CT検査で見つかる肺疾患
- アスベスト肺
- 気胸
- 肺炎
- 肺がん
- 肺気腫
- 肺結核
- 胸膜中皮腫
- 縦隔腫瘍
- 胸水貯留
など
腹部領域CT検査
腹部領域CT検査では、肝臓や胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、消化管などの状態を細かく観察することが可能です。特にこれら臓器に腫瘍や結石などが発生した場合には、早期発見・早期治療に繋げることができます。
CT検査で見つかる肝臓疾患
- 肝血管腫
- 脂肪肝
- 肝内石灰化
- 肝内胆管拡張
- 肝内胆管結石
- 肝嚢胞
- 肝嚢胞性腫瘍
- 慢性肝障害
など
CT検査で見るかる胆嚢・胆管疾患
- 胆管拡張
- 胆管結石
- 胆管腫瘍
- 胆管壁肥厚
- 胆泥
- 胆嚢結石
- 胆嚢腫瘍
- 胆嚢腺筋腫症
- 胆嚢腫大
- 胆嚢ポリープ
- びまん性胆嚢壁肥厚
など
CT検査で見つかる膵臓疾患
- 膵萎縮
- 膵管拡張
- 膵腫瘍
- 膵腫瘤
- 膵石
- 膵嚢胞
- 膵嚢胞性腫瘍
- 膵の変形
- 膵腫大
など
CT検査で見つかる腎臓疾患
- 腎萎縮
- 腎盂拡張
- 腎血管筋脂肪腫
- 腎結石
- 腎腫瘍
- 腎腫瘤
- 腎石灰化
- 腎嚢胞
- 腎嚢胞性腫瘍
- 腎嚢胞性腫瘤
- 腎の変形
- 腎腫大
- 水腎症
- 多発性嚢胞腎
など
冠動脈CT
冠動脈CT検査では冠動脈の狭窄や動脈硬化の有無や程度を細かく観察できるため、狭心症や心筋梗塞などの早期発見や治療に効果的です。また、造影剤を使用することで冠動脈の状態を多角的に確認できるため、レントゲン検査では見逃されがちな病変を発見することも可能です。
下肢動脈CT
下肢動脈CT検査は、主に下肢閉塞性動脈硬化症等を診断する際に適用されます。また、造影剤を使用することで腹部〜足先の細かい血管の状態が把握でき、血流の状態や石灰化、狭窄、閉塞の有無などを詳細に確認することができます。
CT検査の注意事項
MRI検査は体内に金属がある場合には行うことができないのに対し、CT検査では金属の有無に関わらず検査を行うことができます。一方、CT検査後の数日以内にバリウムを使用するレントゲン検査を行うと、バリウムが体内に残留して検査結果の精度が低下する恐れがあるため、注意が必要です。
当院でCT検査を希望される医療関係者の皆様へ
当院が導入しているCT検査機器は、大学病院などにも導入されている最新鋭のものを使用しており、短時間で高精度な診断が可能となっております。
また、当院のCT検査は他の医療機関から依頼を受けながら、地域内の他院と相互協力し、地域全体の医療価値の向上にも貢献していきたいと考えております。
なお、検査のご予約はお電話でも承っております。ご希望の場合にはお気軽にお問い合わせください。その際、ご希望される撮影部位や撮影方法等について、ご依頼内容もお伝えください。その他、何かご不明な点やご質問等に関しましても、お気軽にご相談ください。